昔から機械オンチだった。ウォークマンが流行った頃、説明書を読んでも操作方法が良く分からなかったし、親に聞いてもあまり理解できなかった。友達がくれたテープも、自分で色々いじっていたら中身が消えてしまっていたこともあったし、テープがぐちゃぐちゃになっていたこともあった。それ以来、機械に対する苦手意識は強い。
大人になり、結婚して子供が産まれてからもそれは変わらないままだ。子供のためにアンパンマンをビデオにとるときだって、まともにとれていた試しがない。下手すると全く違う番組がとれていたりする。夫からは、「逆にどうやったらそうできるんだ」と呆れられる始末だ。今では小学校高学年になった子供の方が私よりも機械に強く、最近では子供に機械のことはお任せしている次第である。
私が苦手なのは機械だけでなく、家の排水管とか給湯器なんかのしくみも理解することができない。いつもはそういうトラブルがあると夫にお願いするので、夫が出張で長く留守にするときなんかは、「お願いだから何もトラブル起きませんように」と神棚に願ってしまう。
だけどその願いも叶わず、先日夫が出張中に洗面所にある水道が水漏れしているのに気付いた。水道の回すところの下から水がちょぼちょぼと出続けていて、どんなに固く締めても水が止まらないのだ。さすがに子供に聞いてもわかることではないので、私は業者さんを呼んで修理依頼をした。どうやら水道のパッキン（？）というものが緩んでいたせいで水漏れしていたらしい。
自力ではないとはいえ、夫の居ない間に家のトラブルを解決できたことは、少し嬉しかった。業者さまさまである。